冬のお風呂とアロマセラピー~温まって潤う20のレシピ

お風呂はいつ入ってもしあわせな気分になれますが、とりわけ冬は格別でしょう。
冷えも乾燥も一瞬で和らいで、その気持よさに「うう…」と声がでるほどです。
こちらに、冬のお風呂をさらに快適にするレシピを20こ集めました。
入浴中からお風呂上りまで、4つに分けてご紹介しますので、目的に合わせてご利用ください。

●ラベンダーで身体を洗う

身体を清潔にするのは大切ですが、むやみに洗いすぎると、冬は肌荒れする場合があります。
そこで、こちらでは、うるおいを守りながら洗える香りのアイテムを5つご紹介いたしましょう。
使用する精油は、肌に穏やかなラベンダーが中心です。

1. ボディーソープ

ラベンダー(2滴)と無香料の液体石けん(小さじ2)を混ぜると、1回分のボディーソープのできあがり。乾燥が気になる方は、グリセリン(小さじ半分)も加えてください。よく泡立てたら、ブラシなどは使わず、手のひらで洗います。

2. クレイパック

①モンモリロナイト(大さじ1)と水(大さじ3)を小皿に入れて、1時間置きます。
②液体石けん(小さじ半分)にラベンダー(2滴)とティートゥリー(2滴)を溶かします。
③①と②を混ぜると、クレイパックのできあがりです。
④全身になじませて、お湯で流しましょう。

3. スクラブ

ラベンダー(1滴)とオリブ油(小さじ半分)を混ぜてから、グラニュー糖(小さじ1)と合わせると、シュガー・スクラブのできあがり。肌を濡らしたら、角質化したところをマッサージしてください。
ラベンダーは、肌を再生する効果があると言われます。

4. クレンジング

ラベンダー(1滴)とオリブ油(小さじ2)を混ぜると、クレンジング料のできあがり。お風呂に入る前に、顔全体に伸ばしましょう。身体を洗うついでに、石けんで洗顔すると、お化粧も一緒に落ちます。
ラベンダーは、洗浄効果があると言われます。

5. グリセリンソープ

①グリセリンソープ(30g)を2cm角に切り、シリコンの容器に入れます。
②600wの電子レンジに20秒かけて溶けたら、ラベンダー(4滴)、イランイラン(2滴)を混ぜます。
③冷蔵庫に30分入れて、固まったらできあがりです。
※ラベンダーもイランイランも、保湿効果があるといわれます。

●木と草の香りのお湯に浸かる

大変だった一日も、温かいお風呂に浸かれば、人心地つくという方は多いでしょう。
こちらでは、肩こりや風邪など、冬のトラブルを和らげる入浴剤を5つご紹介いたします。
精油は、木と草のグループを組み合わせて、相乗効果を高めます。

6. 風邪予防のバスソルト

ユーカリ(4滴)、ラベンダー(2滴)を、オリブ油(小さじ半分)に混ぜてから、岩塩(大さじ3)と合わせると、1回分のバスソルトのできあがりです。
ユーカリは、呼吸を楽にする働きがあります。ラベンダーは、身体を温め免疫力を高めると言われます。

7. 肌荒れをいやす蜂蜜の入浴剤

フランキンセンス(4滴)、パチュリ(1滴)をオリブ油(小さじ半分)に溶かしたら、蜂蜜(大さじ1)を加えると、1回分の入浴剤のできあがりです。
どちらの精油も、荒れ肌を和らげる効果があるといわれます。蜂蜜など糖類には、保湿効果があります。

8. 冷え緩和のバスソルト

ジュニパーベリー(4滴)、スイートマジョラム(2滴)をオリブ油(小さじ半分)に溶かし、岩塩(大さじ3)と混ぜれば1回分のバスソルトのできあがりです。
どちらの精油も、めぐりをよくする効果があります。塩のお湯には、湯冷めを防ぐ効果があります。

9. 肩こりを和らげるバスボム

①重曹(50g)、クエン酸(25g)、片栗粉(25g)をポリ袋に入れて混ぜます(A)。
②ジュニパーベリー(4滴)、レモングラス(2滴)、エタノール(小さじ1強)を混ぜます(B)。
③AにBを入れよく混ぜます。
④ポリ袋の上から球形にまとめ、乾燥したらできあがりです。

10. 緊張を緩めるバスシュガー

プチグレン(4滴)、ゼラニウム(2滴)をオリブ油(小さじ半分)に溶かし、砂糖(大さじ3)と混ぜると、一回分の入浴剤のできあがりです。
プチグレンは、鎮静効果の高い精油です。ゼラニウムは、心のバランスを整えるといわれます。

●花の香りで肌を潤す

お風呂上りは、とにもかくにもスキンケアが大事。
水分と油分をたっぷり補うと、翌日もみずみずしい肌で過ごせます。
こちらでは、化粧水とボディバターの作り方と利用法を5つご紹介いたしましょう。
精油は、スキンケア効果の高い花のグループを使います。

11. ラベンダーの化粧水を作る

ラベンダーのチンキ(小さじ1)とグリセリン(小さじ半分)をボトルに入れて振ります。水(20ml)を加えると、化粧水のできあがり。お風呂上がりの顔や身体になじませましょう。
ラベンダーは肌に穏やかで、昔から傷の治療やスキンケアに使われてきました。

12. ラベンダーの化粧水でパックする

市販の圧縮パックに水を含ませ、硬く絞ります。そこに、ラベンダーの化粧水(レシピ11参照)をたっぷり染み込ませ、顔に3分のせましょう。時間が長すぎると、角質層がふやけ、かえって荒れる場合があるので、気をつけてください。

13. バラの香りのボディーバターを作る

オリブ油(大さじ2)と、蜜ろう、シアバター(各小さじ2)を耐熱容器に入れ、電子レンジにかけます(600w1分半が目安)。溶けたら、ローズ(2滴)、パルマローザ(3滴)、ゼラニウム(4滴)を混ぜましょう。冷めて固まったらできあがりです。
いずれの3精油とも、保湿効果が高いといわれます。

14. ボディーバターを身体に塗る

ボディーバター(レシピ13参照)を指にとると、体温で柔らかくなり、肌によく伸びます。すね、ひざ、ひじ、足の裏は、特に皮脂が少ないので、忘れずに塗りましょう。
材料の蜜ろうとシアバターは融点が低く、肌の上にしっかりしたベールをつくります。

15. ボディーバターで髪も潤す

シャンプー後の濡れた髪にも、ボディーバター(レシピ13参照)をどうぞ。大豆大を手のひらに伸ばしたら、毛先に揉み込み、その後ドライヤーでよく乾かしてください。水分と油分がバランスよく補給され、しっとり&さらさらの髪に仕上がります。

●柑橘の香りで湯冷めを防ぐ

お風呂でしっかり温まったのに、寝るまでに冷えてしまうことはありませんか。
そんなことのないように、身体の5部位別に、保温のアイデアをご紹介いたしましょう。
精油は、血行促進効果の高い柑橘系を使います。

16. 温湿布で首を温かく

オレンジ・スイート(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎます。タオルを真ん中だけ浸したら、端を持って絞りましょう。温湿布をポリ袋に入れて、上から乾いたタオルで包み、首にあててください。
オレンジ・スイートは、心身ともに温める精油です。

17. マッサージで手を温かく

ベルガモット(1滴)とオリブ油(小さじ1)を混ぜたら、両手に伸ばし、円を描くようにすべての指をさすります。仕上げに、血行をよくする「指間穴」を刺激しましょう。
ベルガモットはめぐりをよくするとともに、緊張をゆるめ寝つきをよくする精油です。

18. 温湿布で腰を温かく

マンダリン(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎます。タオルを真ん中だけ浸したら、乾いた端の部分を持って絞りましょう。粗熱がとれたら、ポリ袋に入れて腰にあててください。
マンダリンの主成分リモネンには、血行促進効果があるといわれます。

19. ホットワインでお腹を温かく

みかんのジュース(50ml)と赤ワイン(100ml)、シナモンスティック(1/2本)、八角(1粒)を鍋に入れ、沸く手前まで温めます。カップに移したら、温かいうちに召し上がれ。分量は一人前です。
温州みかんには、血行促進効果があるといわれます。

20. 足湯で温かく

レモングラス(1滴)とオリブ油(小さじ半分)を混ぜ、洗面器に張った40℃のお湯に溶かします。足を浸したら、お湯が冷める前に終了しましょう。末端が温まると、副交感神経が優位になり、気持まで落ち着きます。
レモングラスはめぐりをよくする精油です。


※これらのレシピは、2021年11月29日から2022年1月12日までの月水金に、ひとつずつツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。