春とアロマ~季節の変わりめ15のレシピ

春は、自然界も人間の世界も変化が大きく、心身ともに影響を受けがちです。
そんなときは、香りに力を借りて、ふわりと乗り切りましょう。
こちらのページでは、春の不調を和らげるレシピを計15個ご紹介いたします。
「花粉症」「花冷え」「気持の浮き沈み」の3つにわけましたので、目的に合わせてご利用ください。

●花粉症

スギやヒノキの花粉の時期は、くしゃみが出たりつまったり、鼻のトラブルに悩まされます。
そこで、呼吸をちょっと楽にするアイデアを5つご紹介いたしましょう。
精油は、1,8-シネオールを含むものを使い、粘膜を心地よく刺激します。
1,8-シネオールは、多くの精油に含まれる成分で、咳止めなど医薬品にも配合されています。

1. 蒸気吸入で和らげる

①マグカップに、ユーカリ・ラジアタ(2滴)を落とします。
②熱いお湯を8分目まで注ぎます。このとき、手をかざして湯気の温度を確認しましょう。
③鼻から蒸気を吸入します。刺激を感じる場合があるので、目は閉じてください。
・鼻の粘膜がうるおうと、炎症が和らぎます。
・ユーカリ・ラジアタは、1,8-シネオールを含み、鼻腔を心地よく刺激します。

2. 温湿布で和らげる

①タオルを水で絞り電子レンジに約1分かけると、温湿布のできあがり。
②熱いうちにユーカリ・グロブルス(2滴)を落とし、蒸気を吸い込みます。
③温湿布の熱さが和らいだら、今度は鼻を温めましょう。
・ユーカリ・グロブルスは、1,8-シネオールを含み、粘膜を穏やかに刺激します。

3. マスクで和らげる

蓋つきの箱に、マスクを入れます。
コットンにスパイク・ラベンダー(5滴)を落とし、こちらも箱に入れましょう。
2~3時間で、マスクにさわやかな香りが移ります。
スパイク・ラベンダーは、1,8-シネオールの成分を含み、鼻の粘膜を穏やかに刺激します。

※詳しい説明はこちらをどうぞ。

4. ハーブで和らげる

ローズマリーの生ハーブ(10cm長さ×5本くらい)を用意します。
直径15cmくらいのボールに入れたら、熱い湯を注ぎましょう。
火傷をしないように湯気の熱さを確認したら、芳香成分を含んだ蒸気を吸入します。
ローズマリーは、1,8-シネオールを含み、鼻の粘膜を穏やかに刺激します。

5. 入浴剤で和らげる

蓋つき容器に、無水エタノール(小さじ1)と、ローズマリーとラベンダー(各3滴)を入れ、ゆすります。
塩(大さじ3)を加え、容器をよく振れば、1回分のバスソルトのできあがり。
ローズマリーは1,8-シネオールを含み、お湯に溶かすと鼻腔を心地よく刺激します。

●花冷え

桜の時期は陽気が定まらず、一時的に寒くなる日があります。
そこで、急な冷えに負けないように、身体を温めるアイデアを5つご紹介いたしましょう。
精油は、春の訪れをイメージして、フローラルな香りのものを使います。

1. ジャスミンの湯たんぽで、太ももを温める

ジャスミン(2滴)を、コットンに落とします。湯たんぽに熱いお湯を注いだら、一緒にカバーのなかに入れましょう。
太もものうえにのせると、香りとともに全身が温まります。
ジャスミンの香りは、副交感神経の働きを高め、血流をよくします。

2. ネロリの香りで、首を温める

ネロリ(2滴)をコットンに落とします。使い捨てカイロとともに手ぬぐいに包み、首のうしろにあてましょう。
首の付け根には、全身を温めるツボがあります。
ネロリの精油は、オレンジの花から抽出されます。めぐりをよくし、身体を温める働きがあります。

※詳しくはこちらをどうぞ。

3. 花の入浴剤で、全身を温める

①重曹(50g)、クエン酸(25g)、片栗粉(25g)を混ぜます(A)。
②ラベンダー(4滴)、イランイラン(2滴)、エタノール(小さじ1強)を混ぜます(B)。
③AにBを少しずつ混ぜます。
④型に強く押し入れます。乾燥したらできあがりです。
・ラベンダーは、自律神経を整えて、血行をよくします。
・イランイランには、緊張をゆるめる効果があります。

4. 花の香りのマッサージオイルで、足を温める

ゼラニウム(1滴)とオリブ油(小さじ1)を混ぜると、マッサージオイルのできあがり。
一すくいして、足の指に伸ばしましょう。
すべての指をさすったら、仕上げに、「八風」のツボを刺激します。
ゼラニウムは、めぐりをよくし、身体を温める精油です。

5. リンデンフラワーのお茶で、お腹を温める

リンデンフラワーのドライハーブ(小さじ2)をポットに入れて、熱いお湯(150ml)を注ぎます。
5分経ったら、カップに注いで召し上がれ。柚子茶やマーマレードなど、柑橘系のジャムがよく合います。
リンデンフラワーには、身体を温める働きがあります。

●気分の浮き沈み

春は、お天気も仕事も変化が多く、ストレスがかかりがちです。
そこで、気軽にひと息つける携帯アロマのアイデアを5つご紹介いたしましょう。
精油は、リナロールを含むものを使い、リラックス効果を高めます。
リナロールは、多くの精油に含まれる成分で、甘くさわやかな香りが特徴です。

1. 手首のロールオンで落ち着ける

ホーウッドとラベンダー(各1滴)と、オリブ油(10ml)をロールオンの容器に入れて振ると、
香油のできあがりです。
手首に塗ると、ツボの効果と相まって、緊張がゆるみます。
ホーウッドもラベンダーも、リナロールを含み、心を穏やかに静めます。

2. サシェで落ち着ける

ラベンダーのドライハーブ(大さじ3)を、市販のお茶パックにつめると、簡単にサシェが作れます。
うえからラベンダーの粒を押すと、指に香りが移りますから、イラっときたときの対処法にいかがでしょう。
ラベンダーは、リナロールを含み、心を穏やかに静めます。

※詳しくはこちらをどうぞ。

3. 首のロールオンで落ち着ける

スイート・マジョラムとクラリセージ(各1滴)とオリブ油(10ml)を
ロールオンの容器に入れると、香油のできあがりです。
首に塗ると、ツボの効果と相まって、緊張が和らぎます。
スイート・マジョラムもクラリセージも、リナロールを含み、心を穏やかに静めます。

4. ハンドソープで落ち着ける

ベルガモット(4滴)とプチグレン(2滴)を、身体用の液体石けん(30ml)に混ぜると、
ハンドソープのできあがり。
泡立てて両手になじませたら、ぬるま湯でやさしく流しましょう。
ベルガモットもプチグレンも、リナロールを含み、心を穏やかに静めます。

※詳しくはこちらをどうぞ。

5. ブローチで落ち着ける

化粧用のコットンを、ブローチより一回り小さく切ります。
コットンに、ベルガモット(2滴)を落としたら、両面テープでブローチの裏に貼りましょう。
香りの強さは、顔とブローチの距離で調整します。
ベルガモットは、リナロールを含み、心を穏やかに静めます。


※これらのレシピは、2022年3月4日から4月6日までの月水金に、ひとつずつツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。