柚子で冬の不調をいやしましょう~柚子茶と化粧水のレシピ
もくじ
さわやかな香りで、風邪と肌荒れを防ぐ
今が旬の柚子を使って、2つのレシピを試してみます。
ひとつは、風邪予防に優秀なデザート・柚子茶。
もうひとつは、種から作る保湿力満点の化粧水です。
両方作ると、果実をまるごと使い切ることができ、捨てる部位がない点もおすすめできます。
果肉と果皮を刻む~柚子茶の下ごしらえ
まずは柚子茶を作ります。
材料は、柚子と氷砂糖(柚子の重さの80%)です。
柚子を半分に切ったら、スプーンで果肉をすくい、種を取り出します。
この種は捨てず、あとで作る化粧水のためにとっておきます。
果肉は荒く刻み、皮は向こうが透けて見えるくらい薄切りにしました。
砂糖と一緒に漬ける~柚子茶のできあがり
ガラスの容器に、全体の1/3の氷砂糖を入れます。
次に、柚子の果肉と皮を混ぜた物の1/3を入れます。
あと2回、氷砂糖と柚子を1/3ずつ重ねれば、仕込みは終了。たまに容器をゆすって、中身をなじませませます。
3日程経って、とろみがついたらできあがりです。
柚子茶のとろみがノドを守る
ノドが乾燥するなと思ったとき、柚子茶をお湯に溶いてゆっくり飲みます。
すると、柚子のペクチンの働きで、粘膜が潤いとても楽になります。
加えて、薬膳の世界では、氷砂糖には身体を潤す効能があると考えられているのだそうです。
種をお酒に漬けると、冬用化粧水のできあがり
種を利用して、化粧水も作りました。
種の3倍の焼酎を注ぎ3日置くと、化粧水の完成です。
種のまわりにもペクチンがついていて、お酒に浸すことでとろりとした液体に変わります。
このとろみが蒸発を防ぎ、肌の潤いを保つのだそうです。
氷砂糖は見た目がキレイ~こぼれ話
このレシピでは、材料に氷砂糖を使いました。
氷砂糖の魅力は、柚子茶の見た目をきれいにしてくれるところです。
試しに、三温糖で作った柚子茶の容器と並べてみるとよくわかります。氷砂糖のほうは、にごりがなく透明感でキラキラしています。
ただ、三温糖がダメというわけではありません。三温糖や上白糖など粉状のお砂糖で作ると早く溶け、仕込んで3時間で食べられるというメリットがあります。
いずれにせよ、手作りの柚子茶が美味しいのは間違いなし。ぜひ試してみてください。
※この記事は、『りんせん通信』2022年1月号からの再掲です。
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