ユリの香りを求め、夏の日比谷公園を訪ねました。

霞が関にはユリのお花畑があります

今から5年前、日比谷公園では、オリンピックに合わせてユリを植えたそうです。そのユリが夏に満開になると聞き、行ってみることにしました。
地下鉄の「霞ヶ関」駅で下車し、B2出口に上がると、目の前が霞門です。ここに立つともう、白やピンクのユリが見えます。

ユリロードを抜けて雲形池へ

ユリが集まるのは、日比谷公園のなかでも雲形池のほとりです。霞門から雲形池までの小道は「ユリロード」と呼ばれ、時期になると、両脇の花壇はユリの花でいっぱいになります。
この日は、少し盛りが過ぎていましたが、それでもあたりには甘い香りが漂っていました。

カサブランカ終わってました…

私が一番楽しみにしていたのは、カサブランカです。けれど、花壇まで来てみると、すでに花期は終わっていました。
カサブランカといえば、まわりを圧倒するゴージャスな香りが特徴でしょう。その強さが、屋外ではどんな感じか体験したかったのです。

八重咲のユリは、カサブランカの香り

園内を歩いていると、特大のユリが見つかりました。名札には、「ホワイトアイズ」と書かれています。別名は「ダブル・カサブランカ」というそうです。
近くで香りを嗅ぐと、まさにカサブランカのように濃厚でした。けれど、風にのると、いい塩梅に薄まってとってもさわやかです。

香りのピークは6月下旬

ユリは、オリエンタル・ハイブリッドという種類がよく香り、カサブランカもこのグループに属します。日比谷公園では、「日比谷パレス」の向かい側に多く集まっていました。雲形池よりやや西寄りの位置です。
時期は、香りが目的ならば、6月下旬を狙うとよいでしょう。今回わたしが訪ねたのは7月はじめで、少し遅くなってしまいました。

日比谷パレス~この向かいに香りのいいユリが集まる

こぼれ話~いろんな人が集まる所

この日は、ユリの撮影を楽しむ人が公園のあちこちに見つかりました。さらに、雲形池にはドレス姿でウエディングフォトを撮っているカップルがいたり、暑いなかランニングする人たちの足音も響いていました。
昼の12時になると、急に人が増えました。多くが、白いシャツと紺のパンツを組み合わせたスタイルです。そういえば、公園の向かいは霞が関の官庁街。緊張感の走る職場から一息つきに来たのでしょうか。都会の公園にはいろんな人が集まります。


訪ねた日:2025/7/2