ハッカ油と夏を過ごす~4つの不調を和らげるアロマレシピ20

ハッカ油は、さわやかな香りはもちろん、ひんやり冷たい刺激が心地よい精油です。
加えて、薬局やスーパーで手に入るところも、大きな魅力といえるでしょう。
そのハッカ油を使って、夏向きのレシピを20個つくりました。
不調ごとにまとめましたから、気になるものがあれば、試してみてください。

●ハッカで暑さを和らげる

ハッカは、香りを嗅いだだけでも体感温度がさがるそうです。
さらには、肌につけると、冷感受容体が刺激されて、ひやっと感じます。
こちらに、涼しさを楽しむアイデアを5つご紹介いたしましょう。

・冷感スプレー

ハッカ油(6滴)と消毒用エタノール(5ml)を、スプレー容器に入れます。水(25ml)を加えてふると、冷感スプレーのできあがりです。
身体に吹き付けると、気化熱が発生し、余分な体温が解放されます。 ハッカ油は、肌につけると冷たく感じます。

※詳しくは、こちらの読み物レシピをご覧ください。

・ネッククーラー

バンダナ大の布を図の通りたたんだら、保冷剤がうなじにあたるように首に巻きます。バンダナの先端には、ハッカ油(2滴)を落としましょう。
首は太い血管が走るので、冷やすと全身が涼しくなります。ハッカの香りは体感温度を下げると言われます。

・冷たい手浴

ハッカ油(3滴)、グリセリン(小さじ1)、青い食用色素(1滴)を、小皿に入れて混ぜます。洗面器に水を張り、小皿の中身を溶かして、手を浸しましょう。
手は放熱器の役割があり、冷やすと余分な体温を開放します。ハッカ油は、常温の水を冷たく感じさせます。

・ドリンク

塩(1g/ひとつまみ)と砂糖(大さじ3)を小皿に入れます。そこにハッカ油を落とし、混ぜましょう。2滴なら刺激強め、1滴なら弱めになります。レモン汁(大さじ3)と水(500ml)を混ぜたら、できあがりです。
ハッカ油の清涼感で、ノドの奥までひんやりします。

※ハッカ油は、食品添加物と明記されているものをご利用ください。

・うちわ

ハッカ油(1滴)を、うちわに落としましょう。ハッカの香りは体感温度を下げるといわれ、あおぐと風がさわやかになります。
ハッカ油は無色透明ですが、紙に落とすと薄いシミをつくる場合があります。気になる方は、専用のうちわをご用意ください。

●ハッカで冷えを和らげる

どんな猛暑の日でも、クーラーをつけたままでいると、身体が冷え切ってしまいます。
そんなときは、ハッカのさわやかな香りとともに、身体をほんのり温めましょう。
こちらに、夏の冷えを和らげるアイデアを5つ集めました。

・湯たんぽ

温かいペットボトルの飲み物に、ハンドタオルを巻きます。ハッカ油(2滴)をハンドタオルに落とし下腹にあてましょう。
ハッカの香りは体感温度を下げると言われますが、身体を冷やすことはありません。さわやかな香りとともに、クーラーの冷えを和らげましょう。

・足浴

洗面器に40℃のお湯を張り、泡の入浴剤(下レシピ参照)を一つ入れて、足を浸しましょう。 入浴剤からでる炭酸ガスには、血行をよくする効果があるといわれます。
クーラーの冷気は、低い位置にたまり、足を冷やしがち。ハッカの香りとともに爽やかに温まりましょう。

泡の入浴剤の作り方~足浴用ミニサイズ

①重曹(50g)、クエン酸(25g)、片栗粉(25g)を混ぜる(A)。
②ハッカ油(8滴)、エタノール(小さじ1)を混ぜる(B)。
③AにBを少しずつ混ぜる。
④製氷皿の底に、ハッカの乾燥ハーブを入れる。
⑤③をつめて、乾燥したら泡の入浴剤のできあがり。

・温湿布

ハッカ油(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎます。タオルを真ん中だけ浸したら、端を持って絞りましょう。粗熱がとれたら、ポリ袋に入れて肩にあててください。
クーラーの冷風は、肩こりの元。ハッカの鎮痛作用を活かして、痛みやだるさを和らげましょう。

・ココア

ココアパウダー(小さじ2)、砂糖(小さじ2)をカップに入れます。熱い湯(小さじ2)を注ぎペースト状になるまで混ぜたら、ハッカ油(1滴)を落とし、さらに混ぜましょう。温かい牛乳(100ml)を注げば、できあがりです。
夏の冷えは、お腹を直撃します。胃が重く感じるとき、召し上がってください。

※ハッカ油は、食品添加物と明記されているものをご利用ください。

・バスソルト

①エプソムソルト(小さじ6)とハッカ油(5滴)を混ぜます。
②細長い瓶に、①と緑茶パウダーを小さじ1杯ずつ交互に入れれば、バスソルトのできあがり。
ハッカ油のお湯は、冷感受容体を刺激して、涼感を与えます。 エプソムソルトは、冷えを和らげると言われます。

●ハッカで寝つきをよくする

夏バテを和らげるには、質の高い睡眠が大事。
けれど、暑い時期は、体温がこもって寝つきが悪くなりがちです。
そこで、こちらに、寝つきをよくするアイデアを5つ集めました。
ぐっすり眠って、夏も元気に過ごしましょう。

・アロマランプ

アロマランプに、ハッカ油(3滴)、フランキンセンス(2滴)を落とし、寝る30分まえから灯します。同時にクーラーも入れて、室温を27度に設定しましょう。
ハッカの香りは、体感温度をさげると言われます。フランキンセンスは、心を落ち着ける精油です。

・パジャマ

パジャマの襟の内側に、ハッカ油(1滴)と、クラリセージ(1滴)を落としましょう。どちらも同じシソ科なので、スムースに調和します。
ハッカ油の香りは、体感温度をさげるといわれます。クラリセージは、緊張を和らげ心を穏やかにする精油です。

・バスミルク

ハッカ油(3滴)、ラベンダー(3滴)、スキムミルク(大さじ5)を混ぜれば、バスミルクのできあがり。40℃のお湯に溶かして、全身を浸しましょう。
ハッカ油は、冷感受容体を刺激して、肌に涼しさをもたらします。ラベンダーは鎮静効果に優れる精油です。

・枕

冷却枕を、冷凍庫に入れて冷やしておきます。寝る時間がきたら、フェイスタオルの端にハッカ油(1滴)を落とし、冷却枕に巻きましょう。頭の下に敷くと、脳の余分な熱がとれて、スムースに寝つけます。
ハッカのすっきりした香りは、不安や緊張を鎮めるといわれます。

・足のマッサージ

ハッカのパウダー(下レシピ参照)を足首から先に、たっぷりなじませます。 足裏のくぼみ(図参照)は、自律神経を整えるツボですから、体重をかけながらゆっくり押してください。
ハッカの香りは、緊張をゆるめます。寝る前のリラックスタイムにどうぞ。

ハッカのパウダー作り方

ペパーミントのドライハーブ(小さじ1/2)を、すりこぎで粉状にひきます。そこに、片栗粉(小さじ1/2)を混ぜると、ハッカのパウダーのできあがり。
ドライハーブは細かくひくことで、香りがいっそう引き立ちます。片栗粉は吸湿性が程よく、肌に伸ばすとサラッとします。

●ハッカでベタつきを和らげる

汗をかいて時間が経つと、皮脂や雑菌と結びついて、べたつきやすくなります。
そこで、こちらに、肌をさっぱりさせるお手入れを5つ集めました。
ハッカの清涼感を活かしながら、ベタつきの元を一掃しましょう。

・蒸しタオル

ハッカ油(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎましょう。タオルの真ん中だけ浸し、端を持って絞ると、火傷せずに蒸しタオルがつくれます。 蒸しタオルで肌を拭くと、汗や皮脂がとれてさっぱりします。
ハッカの香りは、体感温度をさげるといわれます。

・ボディーソープ

ハッカ油(2滴)と無香料の液体石鹸(小さじ2)を混ぜると、1回分のボディーソープのできあがり。
手のひらで泡立てて、身体をやさしく洗いましょう。次第に涼しくなってきます。
ハッカ油には、皮膚の冷感受容体を刺激する働きがあります。

・重曹の入浴剤

ハッカ油(5滴)と重曹(大さじ3)を混ぜると、お風呂1回分の入浴剤のできあがりです。40℃以下のお湯に溶かして、全身を浸しましょう。
ハッカ油は、肌の冷感受容体を刺激して、涼しさをもたらします。重曹は、余分な皮脂を吸着する働きがあります。

・ハッカとプチグレンのスプレー

ハッカ油(3滴)、プチグレン(3滴)、消毒用エタノール(5ml)をスプレー容器に入れて振ります。水(25ml)を加えると、ボディースプレーのできあがり。

ハッカ油は、肌につけると冷たく感じます。プチグレンは、脂性肌のお手入れによく使われます。


※これらのレシピは、2021年6月28日から8月11日までの月水金に、ひとつずつツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。