更年期を穏やかに過ごす~朝・昼・夜のアロマレシピ15


 閉経にともない女性ホルモンの分泌が減ってくると、その影響を受けて、自律神経系にダメージが出やすくなります。

 ですから、更年期を迎えたら、自律神経のメンテナンスが大事。目覚めてから夜寝るまで、活動モードと休息モードを意識しながら過ごすと、自律神経の働きをたすけ、不調を和らげることになります。

 そこで、こちらに、朝昼夜のアロマセラピーを集めました。時間帯ごとに、香油の作り方とその活用法4つをセットにしてあります。香油には、女性ホルモンを整える精油を中心にブレンドしました。

●更年期の朝アロマ

 朝目覚めたら、気持も身体も、活動モードに切り替えましょう。 自律神経のリズムが整って、更年期の不調を遠ざけます。
 そこで、こちらに、朝の香油の作り方とその活用法を集めました。香油には、女性ホルモンを整えると言われるサイプレスともに、ペパーミントもブレンドしています。
 サイプレスは、セイヨウヒノキとも呼ばれるすっきりした香りです。さわやかな刺激を与え、一日のはじまりをバックアップしてくれることでしょう。

・朝の香油を作る

サイプレス(4滴)、ペパーミント(2滴)、オリブ油(30ml)を混ぜると、朝の香油のできあがりです。
サイプレスは、女性ホルモンのバランスを整えるといわれます。ペパーミントは、清涼感のある香りで、目覚めをうながします。

・朝散歩~香油活用法①

目覚めたら、朝の香油(指に一すくい)を鎖骨のうえに伸ばします。さわやかな香りを感じながら、外を15分ほど歩きましょう。
太陽の光を浴びることで、わたしたちの体内時計は朝が来たことを理解します。すると、自律神経のリズムが整って、ホルモンのバランスも安定します。

・窓辺で足を揉む~香油活用法②

朝日を浴びながら、足をマッサージしましょう。朝の香油(小さじ半分)を両足首に伸ばしたら、親指で少し強めに押してください。
窓際で日光を浴びるだけでも、身体は朝が来たことを理解します。すると、自律神経のリズムが整って、ホルモンのバランスも安定します。

・下腹をマッサージ~香油活用法③

朝の香油を手のひらに小さじ1杯とります。お腹に手をあてて、おへそを中心に、時計回りにさすりましょう。
毎朝のお通じは、一日の始まりを身体に知らせるサインです。自律神経のリズムを整えて、ホルモンの乱れを鎮めましょう。

・ヘアオイルでつやを出す~香油活用法④

朝の香油(お米1~3粒分)を、手のひらになじませましょう。毛先を中心に髪に伸ばすと、ツヤが出るし、束感もつくれます。
更年期は、女性ホルモンの減少で、髪が乾燥しがち。油分を程よく補って、スタイリングを楽しみましょう。

●更年期の昼アロマ

 仕事や家事の合間に、意識して、心身を調整する時間をつくりましょう。 自律神経のバランスがよくなって、更年期の不調を遠ざけます。
 そこで、こちらに、昼の香油の作り方とその活用法を集めました。香油には、女性ホルモンを整えるといわれるゼラニウムとともに、オレンジ・スウィートもブレンドしています。 
 アロマセラピーの世界では、ゼラニウムには調和の作用があると考えます。たとえば、心に落ち着きを取り戻す、皮脂の分泌を調整する、血液やリンパのめぐりをよくするなどが代表的な利用法です。

・昼の香油を作る

ゼラニウム(3滴)、オレンジ・スイート(3滴)、オリブ油(30ml)を混ぜると、昼の香油のできあがりです。
ゼラニウムは、女性ホルモンの乱れを整えるといわれます。オレンジ・スイートは、気持を明るく照らす精油です。

・手浴でホットフラッシュを鎮める~香油活用法①

昼の香油を小さじに1/3とります。そこにゼラニウムを1滴溶かしましょう。洗面器の7分目まで水を張り、ティースプーンの中身を混ぜたら手を浸します。
手は全身の放熱器。冷やすと、顔の熱感も鎮まります。

・手首でイライラを和らげる~香油活用法②

昼の香油(小さじ半分)を両手首になじませて、ゆっくりさすりましょう。これだけでも落ち着きますが、ツボの刺激を組み合わせると、さらに効果的です。 「内関」は自律神経のバランスを整え、「神門」は神経の高ぶりを鎮めます。

・首でだるさを和らげる~香油活用法③

だるいなと感じたら、昼の香油を指先にひとすくいとり、首の後ろをさすりましょう。首や頭の血行がよくなると、気分がすっきりしてきます。
風池は脳の働きを活発にするツボですから、親指でちょっと強めに押してみてください。

・手荒れをお手入れ~香油活用法④

昼の香油小さじ1杯を両手全体になじませたら、指に残った油分で爪のまわりをさすりましょう。香油の膜で、荒れがちな指先を守ります。
更年期は、女性ホルモンの減少で肌が乾燥しがち。油分を補う習慣で、手荒れを防ぎましょう。

●更年期の夜アロマ

 お日さまが沈んだら、気持も身体も、休息モードに切り替えましょう。 自律神経のリズムが整って、更年期の不調を遠ざけます。
 そこで、こちらに、夜の香油の作り方とその活用法を集めました。香油には、女性ホルモンを整えるといわれるクラリセージとともに、ラベンダーもブレンドしています。
 クラリセージは、鎮静効果の高さが有名で、この精油を使ったあとに車の運転をしてはいけないと書かれた本もあるほどです。

・夜の香油を作る

クラリセージ(4滴)、ラベンダー(2滴)、オリブ油(30ml)を混ぜると、夜の香油のできあがり。
クラリセージは、女性ホルモンの乱れを整えるといわれます。ラベンダーは、鎮静効果の高い精油です。

・入浴剤で乾燥を防ぐ~香油活用法①

夜の香油を小さじに半分とり、クラリセージ(2滴)とラベンダー(2滴)を混ぜます。そこに蜂蜜(大さじ1)を加え、お湯に溶かしてください。
更年期の肌は、女性ホルモンの減少で乾燥しがち。精油&植物油&蜂蜜の相乗効果で保護しましょう。

・お風呂上がりの肌をお手入れ~香油活用法②

お湯から上がったら、身体を拭く前に、夜の香油を濡れた肌に伸ばしましょう。全身になじませたら、タオルで拭き取ります。
水分と合わせることで、べたつかずに保湿ができます。乾燥しやすい更年期の肌にいかがでしょう。

・寝る前に、足のマッサージ~香油活用法③

夜の香油(小さじ1)を両手になじませたら、ふくらはぎをさすりましょう。むくみがとれて、だるさが和らぎます。
冷えが気になる方は、足の指を1本ずつ揉みましょう。末端まで血がめぐり、じんわり温かくなってきます。

・寝る前に、耳のうしろをマッサージ~香油活用法④

夜の香油を小さじ半分程度とり、指先になじませたら、耳のうしろをやさしくさすりましょう。
耳の血行がよくなると、副交感神経の働きがよくなり、リラックスしやすくなります。寝つけない夜、お試しください。


※これらのレシピは、2021年9月20日から10月22日までの月水金に、ひとつずつツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。