【サロンのモノ語り】③足浴器

 林泉では、トリートメントの前に、足浴をお受けいただきます。そのときに使う足浴用の容器は、発泡スチロール製のシンプルな箱ですが、とても優秀にできています。
 こちらを使うようになったのは、開業時にリフレクソロジストの先輩からすすめられたことがきっかけです。それ以降、同じものを買い替えながら、15年経ちました。ここに、足浴器の魅力を3つ書き出してみたいと思います。

発泡スチロールだから、温かい

 本体もフタも発泡スチロール製ですから、正直、見た目はさほどよくありません。これまで何度も、琺瑯や木製のおしゃれな容器に変えたいと思いました。けれどやっぱり、保温力の高さは、見た目より大切です。たとえば、秋冬なら、42~3℃のお湯をたてますが、きちんとフタを閉めておけば、少なくとも一時間はキープしてくれます。
 身体の末端を温めると、自律神経がリラックス・モードに切り替わります。足浴器は、トリートメントの効果を引き出す頼もしい助っ人です。

シンプルだから、清潔

 形はほんとうにシンプルな箱型で、マッサージやジェットバスの装置などは、何もついていません。でも、だからこそ、スポンジに洗剤をつけて、自分の手ですみずみまで洗えます。洗ったあとは、お日さまの光で乾かすことも忘れません。
 林泉は、小さなサロンですが、それなりに不特定多数の方がお見えになります。清潔な環境でトリートメントをお受けいただくことは、リラックスのために大事なことと考えています。

大きいから、気持いい

 足浴器のなかを測ってみると、縦29cm×横28cm×高さ27cmでした。試しに、24cmのわたしの足を入れてみると、縦も横もゆとりがあって、壁に指やかかとが触れることはありません。お湯を五分目まで入れると、ふくらはぎまで余裕をもって浸かりました。
 ちなみに、足浴器の底は、真ん中が青竹のようなドーム状になっています。土踏まずを当てて、グリグリと力をかけると気持がいいので、ぜひ試してみてください。