ダマスクローズの香りを求め、四季の香ローズガーデンを訪ねました

園の外まで香ってきます

 5月中旬のある日、練馬区の「四季の香ローズガーデン」を訪ねました。
 バラは朝がよく香ると聞き、自分としては頑張って10時に到着。けれど、すでに園のなかはたくさんの人でにぎわっています。
 門に近づくと、バラの香りが漂ってきました。

場所・アクセス四季の香ローズガーデン
都営地下鉄大江戸線「光が丘駅」下車徒歩6分

ダマスク・ローズは、オールドローズ

 今日のお目当ては、ダマスク・ローズ。バラのなかでも特に香りが濃厚なので、精油の材料に使われる種類です。
 こちらの園では、バラの香りごとに花壇が分かれています。ダマスク・ローズは、園左端の「西洋系の野生種・オールドローズ」の花壇に植えられていました。
 一般的に、花の香りは、原種に近いほど強いといわれます。

植物名ダマスク・ローズ
学名Rosa damascena
科名バラ科
別名カザンリク、カザンラク、トリギンティペタラ

ふわりと漂うやさしい香り

 実物の香りは、想像よりずっと穏やかでした。
 ダマスク・ローズの精油は、ほんの一滴でも、あたりを包み込む勢いで濃厚に香ります。けれど、自然のなかで感じる香りは、とてもさわやか。印象が違いすぎて、しばらく気づけなかったほどです。
 けれど、時折吹く風に鼻をうごめかすと、甘くフローラルな雰囲気がはっきりと感じ取れます。間違いなく、あのダマスク・ローズです。

見た目は素朴。花弁が多くクシャクシャっとしています。

ロサ・ガリカはお母さん

 こちらは、ロサ・ガリカという名前のバラ。ダマスク・ローズは、こちらのロサ・ガリカとロサ・モスカータの交雑種といわれるそうです。やはり、「西洋系の野生種・オールドローズ」の花壇で見ることができます。
 残念だったのは、歩道からずっと奥に咲いていること。どんなに首をのばしても、香りの確認はできませんでした。


訪問日時:2022/5/11