【レシピ集】冬の日とアロマセラピー~草花実木~4つの香りで、4つの不調を和らげる

草花実木の4グループの精油を使って、冬の不調を和らげるアイデアをご紹介いたします。
不調は、「冷え」、「風邪」、「乾燥肌」、「師走の疲れ」の4つにわけました。
レシピは全部で16こありますから、ご自分の調子に合わせてご利用ください。

●草の精油で、冷え対策

冷え性の緩和には、リラックスが大事。緊張状態が続くと、血流が滞り、熱が身体のすみずみまで届きません。
そこで、シソ科の精油とともに、身体を温めるアイデアを4つご紹介いたしましょう。
シソ科の精油は、自律神経を鎮静させて、めぐりをたすける効果があります。

1.スウィートマジョラムの湯たんぽ

ペットボトルの空き容器は、湯たんぽとして使えます。膝にのせると、脚もお腹も温まり、やさしい香りも楽しめます。

(用意するもの)
・スウィートマジョラムの精油(1滴)~鎮静効果。シソ科の精油。
・ベルガモットの精油(1滴)~鎮静効果
・化粧用コットン
・温かい飲み物用のペットボトル
・ペットボトルのカバー

2.パチュリの手浴

手が温まると、自律神経の働きで、気持もリラックスしてきます。リラックスすれば、血のめぐりがよくなって、さらに身体が温まります。

(用意するもの)
・パチュリの精油(1滴)~鎮静効果。シソ科の精油。
・パルマローザの精油(1滴)~保湿効果
・ハチミツ(小さじ2)~精油と水の媒介

3.クラリセージの足浴

足は、身体のなかでも、特に冷える部位。ここが温まれば、めぐりが改善されて、全身が温まります。

(用意するもの)
・クラリセージの精油(1滴)~鎮静効果。シソ科の精油。
・サイプレスの精油(1滴)~血行促進
・ハチミツ(小さじ2)~精油と水の媒介
・洗い桶(洗面器やバケツと比べ、足がゆったり入る)

4.ラベンダーとローズマリーの入浴剤

重曹とクエン酸を組み合わせると、お湯のなかで発泡します。泡には体を温める働きがあります。

(1個分の材料)
・ラベンダーの精油(3滴)~鎮静効果。シソ科の精油。
・ローズマリーの精油(3滴)~血行促進。シソ科の精油。
・重曹(50g)
・クエン酸(25g)
・片栗粉(25g)
・無水エタノール(小さじ1)

●木の精油で、風邪対策

風邪の予防には、保湿が大事。ウイルスは、乾燥しているところが大好きです。
そこで、木の精油とともに、ノドと鼻をうるおすアイデアを4つご紹介いたしましょう。
木の精油は、1,8-シネオールを含むものが多く、粘膜を心地よく刺激します。

1.ローレルのマスク

マスクに香りをつけるなら、一押しの方法です。ほのかな香りが長続きします。

(用意するもの)
・ローレルの精油(3滴)~主成分の1,8-シネオールが呼吸器の症状を緩和。木から抽出される精油。
・ハッカ油(2滴)~鼻やノドの粘膜を心地よく刺激。
・コットン(1枚)
・マスク(5枚くらい)
・フタつきの箱

2.ラヴィンサラのバーム

出かける前に塗りましょう。乾燥した空気から鼻の粘膜を守ります。

(用意するもの)
・ラヴィンサラの精油(1滴)~主成分の1,8-シネオールが呼吸器の症状を緩和。木から抽出される精油。
・ラベンダーの精油(1滴)~抗炎症作用。
・ワセリン(小さじ1)~石油から精製された保湿剤。
・小分け容器

3.ユーカリ・ラジアタの蒸気吸入

外から帰ったら、香りの蒸気で、鼻やノドをうるおしましょう。ウイルスは乾燥が苦手です。

(用意するもの)
・ユーカリ・ラジアタの精油(1~2滴)~主成分の1,8-シネオールが呼吸器の症状を和らげる。木から抽出される精油。
・熱い湯(80℃くらい)
・カフェオレボウル大の器

4.木の香のバスソルト

全身が温まり、鼻もノドもうるおいます。風邪予防にどうぞ。

(1回分材料)
・ユーカリグロブルスの精油(3滴)~主成分の1,8-シネオールが呼吸器の症状を和らげる。木から抽出される精油。
・ジュニパーベリーの精油(2滴)~血行をよくする。木から抽出される精油。
・エプソムソルト(大さじ3)~湯冷めを防ぐ。

●花の精油で、乾燥肌対策

きれいな肌には、オイルが大事。油分のベールは水分の蒸発を防ぎ、自然なツヤももたらします。
そこで、植物オイルと花の精油を組み合わせて、皮膚の乾燥を和らげるアイデアを4つご紹介いたしましょう。
花の精油は、成分が穏やかなものが多く、昔からスキンケアに使われてきました。

1.ラベンダーのオイルパック

たっぷりのオリブ油で、プリプリの肌を取り戻しましょう。蒸しタオルを組み合わせると、透明感がアップします。

(用意するもの)
・ラベンダーの精油(1滴)~皮脂の調整。花から抽出される精油。
・オリブ油(10ml)~薬局にて購入可。50ml/500円程度。
・フェイシャルタオル~蒸しタオル用

2.ローズの保湿ジェル

油分と水分をバランスよく配合した身体用の保湿ジェルです。お風呂上がりのスキンケアにどうぞ。

(用意するもの)
・ローズの精油(3滴)~保湿効果。花から抽出される精油。
・ホーウッドの精油(3滴)~抗炎症作用
・オリブ油(5ml)
・キサンタンガム(小さじ1/4弱)~植物由来の粉末で、とろみをつける働きがある。
・水(25ml)

3.カモミールローマンのヘアワックス

オリブ油と蜜蝋で作るヘアワックス。ツヤも束感も、自然な感じに仕上がります。

(用意するもの)
・カモミールローマンの精油(4滴)~ツヤを与える。花から抽出される精油。
・ネロリの精油(3滴)~乾燥を防ぐ。花から抽出される精油。
・蜜蝋(3g)~凝固作用。
・オリブ油(25ml)~薬局にて購入可。50ml/500円程度。

4.イランイランのバスソルト

少しオリブ油を加えると、お風呂上がりの肌が目に見えてしっとりします。

(用意するもの)
・イランイランの精油(3滴)~保湿効果。花から抽出される精油。
・ラバンジンの精油(3滴)~抗炎症効果。花から抽出される精油。
・オリブ油(小さじ半分)~薬局にて購入可。50ml/500円程度。
・岩塩(大さじ3)~保温効果

●実の精油で、師走の疲れ対策

12月こそ、リラックスが大事。忙しさが積み重なると、風邪など不調の引き金になります。
そこで、実の精油とともに、時短でできる疲労回復のアイデアを4つご紹介いたしましょう。
柑橘の実からとれた精油は、血行をよくし、老廃物の排出をスムーズにします。

1.マンダリンのロールオン・アロマ

ロールオン・アロマを作っておくと、疲れたとき、すぐにトリートメントできます。

(用意するもの)
・マンダリンの精油(3滴)~血行促進。柑橘の実から抽出される精油。
・プチグレンの精油(2滴)~鎮静効果。柑橘の木の葉から抽出される精油。
・ホホバ油(10ml)~液状の植物性ワックスで、肌触りがサラサラ。
・ロールオンの容器

2.ベルガモットの入眠儀式

コットンに精油を落とすだけで、やさしい香りが広がります。毎日の習慣にすると、条件反射の働きで、いっそうスムーズに寝つけます。

(用意するもの)
・ベルガモットの精油(1~2滴)~鎮静効果。柑橘の実から抽出される精油。
・化粧用コットン(1枚)

3.ホットオレンジでお腹をいたわる

胃が疲れたなと思ったら、温かい飲み物に切り替えましょう。ホットオレンジなら、スーパーで売っているもので作れます。

(用意するもの)
・オレンジジュース(100ml)~オレンジの香りに鎮静効果
・ラム酒(大さじ1)~血行促進
・シナモンなどスパイス(あれば)

4.レモングラスのバスソルト

料理用の塩も、塩化ナトリウムですから、保温効果があります。忙しいときこそ、湯船で全身を温めて、疲れを和らげましょう。

(用意するもの)
・レモングラスの精油(2滴)~血行促進。イネ科の精油。
・プチグレンの精油(2滴)~鎮静効果。柑橘系の木の葉から抽出される精油。
・キッチンにある塩(大さじ3)


※これらのレシピは、2022年12月3日から2023年1月7日まで、ツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌、嗅覚が過敏な方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。