新しい年、干支のアロマブローチで、精油の香りを楽しみましょう

石塑粘土で、アロマブローチを作る

 アロマブローチは、ブローチ本体に精油を染み込ませて、香りを楽しむアクセサリー。ここでは、石塑(せきそ)粘土で作ってみます。
 石塑粘土の魅力は、気軽にハンドメイドできるところ。焼く工程がないので、窯やオーブンが無くてもOKです。

うさぎの形に整える

 石塑粘土を5mmの厚さに伸ばし、うさぎの形に切り抜きます。さらに、目打ちで手足を彫れば、成形は終了です。
 丁寧に作業したつもりでしたが、よく見たら切り口がデコボコでした。そんなときは、やすりをかけたり、水をつけた筆でなでると、滑らかになります。

絵の具とニスで仕上げる

 よく乾かしてから、絵の具で色をつけました。さらに、上からニスを塗って仕上げます。ニスは、ツヤありとツヤ消しの2種類を試したところ、わたしのまわりでは、ツヤありが人気でした。
 着色は、家にあったアクリル絵の具を使用しました。石塑粘土は、水彩や油絵の具も使えるそうです。

ピンをつける

 接着剤で、ブローチの裏側にピンをつけます。接着剤が乾いたら、右の写真の通り、ピンを石塑粘土でおおいました。
 なぜわざわざおおうのかというと、精油には、一部プラスチックを溶かすものがあるからです。たとえば、木工用ボンドでピンをつけ、その接着部分にオレンジの精油を落とすと、木工用ボンドが溶けて、ピンがとれてしまいます。そこで、精油が接着剤に直接ふれないように、石塑粘土でカバーしました。
 石塑粘土が乾いたら、アロマブローチの完成です。

裏側に精油を落とす

 裏側は、ニスを塗らずに仕上げました。こうすると、精油が粘土に染み込みます。
 完成したブローチには、ラベンダーとカモミールを落としました。どちらも、ピーターラビットに出てくるハーブなので、うさぎにちなんでのセレクトです。

軽いからつけても楽チン

 「つけると肩がこる」。アロマペンダントを持っている方から、そう聞いたことがあります。だとしたら、そんな方こそ、石塑粘土のアクセサリーがおすすめです。
 石塑粘土はとても軽い素材です。もし香りがしなければ、付けているのを忘れてしまうくらいです。


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参考文献
・イワクラケイコ、『オーブンで焼いてつくる陶器風ブローチ&アクセサリー』、文化出版局、2015年
・『おうちで作れる陶器風ブローチ』、ブティック社、2014年