オールドローズの香りを求め、神代植物公園を訪ねました

バラの香を楽しむなら、初夏の朝

 調布市の神代植物公園で、6月半ばまで「春のバラフェスタ」が催されています。この時期は、いろんな品種のバラが次々と咲き、まさにお祭り状態です。
 香りを楽しむなら開花直後がよいと聞き、この日は開園時間の9時半に到着しました。

場所・アクセス神代植物公園
調布駅(京王線)、三鷹駅、吉祥寺駅(ともにJR中央線)の各駅からバス

おすすめは、「野生種・オールドローズ園」

 こちらの植物園には、オールドローズばかりを集めた花壇があります。メインの「ばら園本園」からは少し外れますが、香り好きの方にはおすすめです。
 オールドローズは、名前の通り、原種に近いバラ。バラは、古い品種ほどよく香る傾向にあります。

香りといえば、ダマスク・ローズ

 こちら、オールドローズの代表格、ダマスク・ローズ。甘く華やかに香り、精油の材料になる品種です。基本的に春しか咲かないので、この日を心待ちにしていました。
 精油だと、たった1滴でも濃厚ですが、初夏の朝、風にそよぐ香りはとっても爽やかです。

植物名ダマスク・ローズ
学名Rosa damascena
別名カザンリク、カザンラク、トリギンティペタラ

100枚の花びらをもつケンティフォリア

 ケンティフォリアも、精油になる品種で、やはり甘い香りがします。ロクシタンのハンドクリームは、こちらの精油を使っていると聞きました。
 ケンティフォリアの名には、100枚の花びらという意味があるそう。確かに、花びらでいっぱいです。

植物名ロサ・ケンティフォリア
学名Rosa centifolia
別名キャベッジ・ロース

ラ・フランスは、バラの歴史の分岐点

 ラ・フランスは、1867年に人工交配でうまれたバラ。西洋と東洋の魅力をさまざま合わせ持ち、当時は画期的なことでした。香りも、甘さや酸味などいろんな要素を感じます。
 ラ・フランス以降の品種は、その後、モダンローズと呼ばれるようになりました。

天然のローズが入った「薔薇まんじゅう」

 バラフェスタ開催中は、園内で「薔薇まんじゅう」が販売されます。「ウィリアム・シェイクスピア2000」という食用のバラが入っていて、天然の風味が楽しめるとのこと。
 食べてみたかったのですが、この日は売り切れでした。いつかリベンジしたいです。


訪問日:2022/5/17