【更年期のアロマレシピ】ホットフラッシュと涼しい手浴

更年期の代表的な症状といえばホットフラッシュ。
とっさの汗は困りものですが、手を冷やすと、比較的スムーズに落ち着きます。
そこで、ゼラニウムの精油と組み合わせて、涼しい手浴はいかが。
ゼラニウムは、女性ホルモンのバランスを整えるといわれます。

用意するもの

  • ゼラニウムの精油(1滴)~女性ホルモンのバランスを整える。
  • ハッカ油(1滴)~肌に清涼感をもたらす。
  • 無水エタノール(小さじ1)
  • 小皿
  • 洗面器

レシピ

  1. 精油と無水アルコールを小皿に入れる。
  2. 洗面器の七分目まで常温の水を注ぎ、1を混ぜる。
  3. 手を浸す。

※出来上がり量は一回分です。小瓶などにまとめて作っておくと、すぐに使えて便利です。

更年期は、「暑い・寒い」に敏感になります

 ホットフラッシュとは、更年期によくある症状で、急に上半身が暑く感じます。熱感にともない汗をかくことが多く、人によっては着替えが必要になるほどです。

 更年期になると女性ホルモンの分泌が急激に減りますが、この変化は自律神経系にも影響をもたらします。自律神経は体温のコントロールを担当するので、ここがうまく働かないと、「暑い・寒い」の感覚が過敏になってしまいます。そこで、更年期に入ると、ちょっとした温度差でも、ホットフラッシュが起きやすくなるのです。

手を冷やすと、全身が涼しくなります

 少し余談になりますが、真夏でも、食器洗いをはじめると、スッと涼しくなりませんか。手には体温調整を専門とする血管が走っていて、冷やすと身体も涼しくなるそうです。

 それを知り、自分でもホットフラッシュが起きたときに、洗面器の水に手を浸してみました。すると、1分もせずに、熱感が鎮まってきました。はじめは、たまたまタイミングがよかったのかなとも思いましたが、その後何度試しても、熱感は遠のきます。

 手浴をする際、気をつけているのは、やりすぎないということです。更年期のホットフラッシュは、実際に体温が上がっているわけではありません。洗面器の水は、あえて冷やさず常温にして、熱さが落ち着いたら、早めに切り上げるようにしています。

ゼラニウムは、女性ホルモンのバランスを整えます

 ゼラニウムは、女性ホルモンを調整する効果があるといわれます。更年期はもちろんのこと、月経前緊張症や生理痛の緩和にもよく使われる精油です。『アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際』(ロバート・ティスランド著)には、「ゼラニウムは、更年期にしばしばおこるアンドロゲン・エストロゲン双方の分泌不全にたいして、そのバランスを回復させるために用いることができます」と書かれています。

 組み合わせの精油には、ハッカ油を選びました。ハッカ油の主成分・メントールは、肌につけると、涼しく感じさせる作用があります。特に、皮膚の薄いところにつくとひんやりするので、手首の内側など意識して浸してみてください。



※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。