風邪予防のアロマレシピ20

風邪を防ぐには、
ウイルスを避けることと、身体の抵抗力をあげることが大事です。
そこで、植物の香りを組み合わせて、予防のアイデアを20個集めてみました。
使用する精油は、鼻やノドをすっきりさせるハッカ油と、鎮静効果の高いラベンダーが中心です。
レシピは目的別に4つのグループにわけましたので、選ぶ際の目安にしてください。

●マスクで風邪予防(ウイルスを避ける)

マスクは、飛沫感染を防ぐ大事なツール。
けれど、長い時間つけていると、気持まで苦しくなってきます。
そこで、マスクを爽やかにするアロマレシピを5つ集めました。
レシピに使用する精油は、ハッカ油とラベンダーの2種類です。

シソ科のスプレーで爽やかに

 ハッカ油(3滴)、ラベンダー(3滴)、消毒用エタノール(5ml)を、スプレー容器に入れて混ぜます。水(25ml)を加えて振ると、マスク用スプレーのできあがりです。
 ハッカもラベンダーも、同じシソ科のハーブ。爽やかさと甘さが、とてもよく調和します。

箱を利用して爽やかに

 ひとまわり大きな箱に、マスクを入れます。コットンにハッカ油(5滴)を落とし、箱の隙間に挟みましょう。一晩おくと、香りがマスクに移ります。
 ハッカ油が直接つかないので、香りはほんのりです。強い刺激が苦手な方も試しやすいでしょう。

寝る前の3滴で爽やかに

 綿のマスクを、無香料の石けんで洗います。マスクの端にラベンダー(3滴)を落としたら、寝室に部屋干ししましょう。穏やかな香りに包まれて、スムースに寝つけます。
 香りは、マスクにほんのり残りますから、翌日も爽やかに過ごせます。

手ぬぐいのマスクケースで爽やかに

 ハッカ油(2滴)を手ぬぐいに落とし、外出時に携帯しましょう。マスクを外した際、包んでおくと香りが移ります。
 ハッカ油は爽快感があり、手ぬぐいから取り出したマスクをつけると、くちびるがスッとします。強い刺激が苦手な方は、ラベンダー(2滴)でお試しください。

マスクの肌荒れはラベンダーのバームで防ぐ

 蜜ろう(2g)とオリブ油(大さじ1)を耐熱容器に入れて、電子レンジにかけます(600wで1分が目安)。溶けたら、蓋つきの容器に移しましょう。ラベンダー(2滴)を混ぜて、固まればできあがりです。
 ラベンダーは、肌の炎症を和らげる精油です。

※詳しくは、こちらの読み物レシピをご覧ください。
林泉の広報紙『りんせん通信』2月号の記事として、情報を書き足しています。

●手洗いで風邪予防(ウイルスを避ける)

接触感染を防ぐなら、手を清潔にするのが基本。
汚れたまま、口や食べ物を触ったら、ウイルスを歓迎しているのと同じです。
ここに、手をきれいにするアロマレシピを5つ集めました。
使用する精油は、草、花、実、木のグループから、一種類ずつ選んでいます。

帰宅後の手洗いに、ユーカリのハンドソープ

 ユーカリ(6滴)と無香料の液体石けん(30ml)を混ぜると、ハンドソープのできあがり。洗面所に置いて、帰宅後の手洗いに使いましょう。
 ユーカリの香りは清潔感があり、接触感染の予防はもちろん、一日の疲れもさっぱりと洗い流してくれます。

調理前の手洗いに、レモンのハンドソープ

 レモン(6滴)と無香料の液体石けん(30ml)を混ぜると、ハンドソープのできあがりです。キッチンに置いて、お料理前の手洗いに使いましょう。
 レモンなど柑橘系の香りは、キッチンや食卓にとてもよく調和します。

外出用に、ラベンダーのアルコールジェル

 ラベンダー(6滴)と無香料のアルコールジェル(30ml)を混ぜます。小分け容器に入れて、出先にも携帯しましょう。食事の前やお店を出た後など、その場で手を清潔にできます。
 古代、人々は、ラベンダーのハーブを消毒に利用していました。

帰宅後すぐに、レモングラスの手指消毒剤

 レモングラス(6滴)と無香料のアルコールジェル(30ml)を混ぜると、手指消毒剤のできあがり。玄関に置いて、ウイルスの持ち込みを防ぎましょう。
 レモングラスの香りには、疲労回復効果があるといわれます。消毒しながら、一日の疲れも癒してください。

※詳しくは、こちらの読み物レシピをご覧ください。

手洗い後の保湿に、花の香りの保湿オイル

 ラベンダー(2滴)、イランイラン(2滴)、オリブ油(大さじ1)を混ぜると、保湿オイルのできあがり。手洗い後、濡れた手に大豆1粒分を伸ばします。そのあと、タオルで拭き取ってください。
 ラベンダーもイランイランも、皮脂を補う精油です。

●保湿で風邪予防(抵抗力をあげる)

ウイルスを追い払うには、鼻とノドの保湿が大事。
粘膜が潤うと、異物を排出する力がアップして、ウイルスも侵入しにくくなります。
ここでは、鼻とノドを潤すアロマレシピを、5つ集めました。
レシピに使用する精油は、ハッカ油とラベンダーの2種類です。

ハッカのスチームで、鼻とノドを潤す

ハッカ油(2滴)をカップに入れて、8分目まで熱いお湯を注ぎます。湯気の温度を確認したら、目を閉じて吸い込みましょう。
ハッカ油の主成分メントールは、粘膜を心地よく刺激して、吸気の通りをよくします。呼吸器の弱い方は、様子を見つつお試しください。

ハッカのうがい液で、ノドを潤す

 ハッカ油(1滴)とグリセリン(5滴)を、コップに入れて混ぜます。水(100cc)を注いだら、うがい液のできあがり。ノドの奥にあてるように意識しながら、うがいをしましょう。
 ハッカ油の主成分メントールの働きで、ノドはもちろん、鼻のなかまでスッキリします。

ハッカの香りのほうじ茶で、ノドを潤す

 ほうじ茶(大さじ2)とハッカ油(1滴)を、急須にいれます。沸かしたお湯を注ぎ、30秒経ったら湯呑みにわけて、召し上がれ。
 ほうじ茶に含まれるカテキンは、風邪を防ぐといわれます。ハッカ油の清涼感を味わいながら、ゆっくりノドを通しましょう。

鼻孔バームで、粘膜の潤いを守る

 ハッカ油(1滴)、ラベンダー(1滴)、ワセリン(小さじ2)を混ぜると、鼻孔バームのできあがり。綿棒にとり、鼻の内側に薄く塗りましょう。
 ハッカ油は、皮膚につけると、清涼感が気持のいい精油です。ラベンダーを組み合わせて、やさしい花の香りを添えました。

ラベンダーのマスクで、睡眠中の吸気を潤す

 ラベンダー(1滴)を綿棒にとり、マスクの外側を軽くこすりましょう。これをつけて寝れば、マスク内が保湿され、ノドや鼻が乾きにくくなります。
 ラベンダーは、呼吸器のトラブルを和らげる精油です。鎮静効果もありますから、睡眠の質もあがるでしょう。

 ※詳しくは、こちらの読み物レシピをご覧ください。

●温めて風邪予防(抵抗力をあげる)

ウイルスと戦うには、身体を温めることが大事。
血行がよくなれば、免疫細胞はすみずみまで行き渡り、ウイルスの活動を妨げます。
そこで、芯まで温まるアロマレシピを5つ集めました。
レシピで使用する精油は、ラベンダーが中心です。

ラベンダーの温湿布で、首のうしろを温める

 ラベンダー(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎます。タオルを真ん中だけ浸したら、端を持って絞りましょう。粗熱がとれたらポリ袋に入れて、大椎のツボにあてます。
 ラベンダーは、自律神経を調整し、身体を温める精油です。

ラベンダーの温湿布で、鎖骨を温める

 ラベンダー(2滴)を洗面器に落とし、熱いお湯を注ぎます。タオルを真ん中だけ浸したら、端を持って絞りましょう。粗熱がとれたらポリ袋に入れて、鎖骨のうえにのせます。
 鎖骨の縁には、ノドをいたわるツボが集まります。ラベンダーは、身体を温める精油です。

ラベンダーのバスソルトで、湯冷めを防ぐ

 ラベンダー(3滴)、ジュニパーベリー(2滴)、オリブ油(小さじ1/2)を混ぜます。塩(大さじ3)を加えると、バスソルトのできあがり。お風呂に溶かし、ゆっくり浸かりましょう。
 ラベンダーもジュニパーベリーも、身体を温める精油です。

※詳しくは、こちらの読み物レシピをご覧ください。

ラベンダーの足浴で、全身を温める

 ラベンダー(2滴)とグリセリン(小さじ1)を混ぜて、洗面器に入れます。八分目まで40℃のお湯を注ぎ、足を浸しましょう。末端の冷えを和らげると、めぐりがよくなって、全身が温まります。
 ラベンダーは、自律神経を調整し、身体を温める精油です。

ラベンダーの手浴で、温か&しっとり

 ラベンダー(2滴)とオリブ油(3滴)を小皿で混ぜると、手浴用の入浴剤のできあがり。洗面器に40℃のお湯を張って溶かしたら、手を浸しましょう。
 少量のオリブ油が、肌に潤いをもたらします。ラベンダーと組み合わせると、冬にぴったりの手浴になります。


※これらのレシピは、2020年12月21日から2021年1月16日まで、毎日ひとつツイッターに投稿したものです。

※アロマセラピーは治療法ではありません。体調のよくないときは、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。