保谷町ローズガーデンを訪ね、春バラの香りを体験しました

住宅街にある85坪のバラ園

保谷町ローズガーデンは、2016年に開園した、西東京市のバラ園です。西武池袋線・ひばりが丘駅から、バスに乗り10分ほどのところにあります。
入口のバラのアーチを抜けると、家二軒分ほどの敷地に、156品種がきれいに植えられていました。

保谷町ローズガーデンのホームページ

近くでじっくり観察できます

本当に小さなバラ園ですが、このサイズが活かされていると思いました。まず、わたしが気に入ったのは、バラとの距離が近いこと。大きな植物園に行くと、バラが遠くに植えられていて、香りを確かめられないこともあります。ところが、こちらでは、ほぼすべてのバラに顔を寄せることができました。

お目当てはオールドローズ

一番楽しみにしていたのは、オールドローズの花壇。一般に、バラは原種に近いほうがよく香り、精油の材料になるのもオールドローズです。精油だと華やかさが際立ちますが、自然の香りはちょっと印象が違いました。ときおり吹く風にふわりと混ざり、さわやかに鼻先を通り過ぎていきます。

オスカルが咲いていました

こちらには、姿の美しいバラもたくさん植えられています。写真は、「オスカル・フランソワ」という品種。剣弁高芯咲の形と純白の花色が相まって、名前の通りの気高さを感じます。2003年のローマ国際コンクールでは、金賞とともに芳香賞も受賞したそうです。

アロマテラピーはこれから

赤いツボミはなんと、「アロマテラピー」という品種。この日は開花前で、まだ香りを体験することはできませんでした。
保谷町ローズガーデンの見ごろは五月中頃ですが、六月いっぱいならお花を楽しむことができるそうです。「アロマテラピー」の香りを体験しに、また訪ねてみようと思いました。

ひばりが丘駅前のジャスミン~こぼれ話

保谷町ローズガーデンからの帰り道、最寄りのひばりが丘駅に近づくと、どこからかいい香りがしてきました。キョロキョロすると、ジャスミンが咲いています。道路の生垣になっていて、白い小花が満開です。
顔を寄せると、甘さと爽やかさを併せ持つ独特の香りがします。これは、ジャスミン・サンバックというジャスミン茶に使われる品種でしょう。
ジャスミンの生垣は、南口の西友のすぐ脇にあります。花期は7~9月ですから、お出かけの際はぜひ寄ってみてください。


訪ねた日:2024/5/8